離婚を迷っている時は、冷静になって家族で話し合いをするのが大切。そのうちに解決策が見つかる場合も。
価値観が合わない、生活のすれ違い、金銭問題、不倫問題……夫婦間のトラブルで離婚を考えたことがある人って意外と多いのでは?離婚は、その後の人生に大きく影響する重大な決断。だからこそ、なかなか決断できずに悩んでいる人も多いようです。そんな時に役に立つのは、やっぱり経験者の体験談。そこで今回は、株式会社カケコムが離婚経験者100人に行なった調査を元に離婚する際に悩んだことと、決断したきっかけ、後悔の有無などをまとめてみました。
2人に1人が「子どもへの影響」を悩んでいた
「夫婦関係の修復の可能性」や「相手への情」をあげている人も5人に1人程度いる。
離婚経験者に離婚を決断する際、どれほど悩んだのかを尋ねたところ、全体の96%が少なからず悩んだと回答。3人に1人は「かなり悩んだ」ことがわかりました。 ■あなたは離婚を決断する際、どれくらい悩みましたか?(回答者100人)
・かなり悩んだ(36%) ・悩んだ(28%) ・少し悩んだ(30%) ・悩まなかった(6%) では、実際どんな理由で悩んだのでしょう。悩んだ理由で最も多かったのは、「子どもへの影響を考えたため」で半数。
次いで、3人に1人が「周りに迷惑をかけてしまうため」「世間体が気になるため」と判明。そのほか3割近い人が経済的な理由をあげていました。 では多くの人が離婚を迷っている中、最終的に離婚に至った理由は何なのでしょう。
最大の決め手は「夫婦としての将来が見えなくなった」
将来を考え、一緒にいるメリットを考えられないと判断した人が離婚を決意している傾向に。
離婚経験者に離婚を決意した理由を尋ねたところ、最も多かったのは「夫婦としての将来が見えなくなった」(22名)と判明。次いで「不倫された」が18名、「愛情が冷めた」が13名でした。 詳しい理由を体験談と共に聞いてみると…
■「夫婦としての将来が見えなくなった」という女性の意見… ・一緒に生活をしていて、些細な事で喧嘩が絶えず穏やかに暮らしていくことが難しいと感じた為。 ・借金を何度もしてこの先不安だったから。
■「不倫された」という男性の意見… ・妻の浮気癖が直らなかったのが一番の理由です。付き合っている時から多くの男性にちょっかいを掛けるタイプだったんですが、結婚してもそれが長期間にわたって続いたために離婚を決意しました。私がいる前で平気で浮気相手と電話やLINEをするようになったのが決め手でした。
■「愛情が冷めた」という男性の意見… ・相手のことを考えることが無くなった。いてもいなくてもどっちでも一緒だと思うようになってしまった。
■「DVやモラハラに耐えられなくなった」という女性の意見… ・子どもに暴力を振るった。本人はうっかりと言っていたが、上の子がパパがよく殴ると話したおかげでわかれる決断ができた。 ・長年にわたる数々のDVです。ずっと我慢してきましたが、ある相談機関に話してから、逃げることを説得されました。
■「一緒にいるのがつらくなった」という男性の意見… ・離婚するならいつでもすると言われ続けて心が折れた。
■「子どものため」という女性の意見… ・相手が自分と子どもに対して愛情がないとわかったから。自分はともかく子どもが可哀想だった。 他にも、うつ病やストレスからくる病気など「心身の事情から」という人や、繰り返される嘘や隠し事から「相手を信用できなくなった」という人もいました。
離婚後後悔した人は約15%。85%が離婚に満足
最後に離婚経験者に、離婚について後悔しているかを尋ねたところ、85%の人が「後悔をしていない」と答えていることが判明。「後悔している」人は15%でした。ちなみにその後悔した理由を尋ねてみると、「子どもに寂しい思いをさせた」(47%)が最も多く、次いで「もう少し慎重に考えればよかった」(20%)、「子どもと離れてしまった」や「経済状況が厳しくなった」という人もいました。
こうしてみると、離婚を後悔している人の多くは、子どもに関する理由からでした。また、一時の感情や勢いで離婚をしてしまった人も後悔していることがわかります。
今後離婚を考えている人は、子どもの将来のことをよく考え、相手ときちんと話合いをしたうえで決断をすると、後悔のない離婚ができるでしょう。今まさに離婚しようか悩んでいる人はもちろん、離婚が少しでも頭をよぎったことがある人はぜひ参考にしてみてください。
※出典:カケコム