円満とはいかなくても戦友という感じで

ダンさんは、進める会宛に、片親親権であまり人に共有されない悩みを送ってくださいました。子どもとは月に2度会っている状況ですが、現在の社会の側の偏見の中、さまざまに親子関係で気になる点があり、レポートしてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

私は調停和解離婚から2年半たち、学校行事などに参加し、いっしょに過ごす間も、さまざまな場面で窮屈さを感じてしまいます。

 

〈音楽会〉

 

子供の小学校での音楽会は学校指示により演奏する学年の保護者、家族で2名は前列の保護者席にての見学。お母さんお姉(母姉)は前列で見学し、私はその二人から離れて(保護者以外の席)後ろの方から見学するしかなかった。

子供は私たち二人が来てくれたのは嬉しいけど、別々に、しかもギスギスした様子が見えると、嬉しいのに悲しくなってしまうと思います。

私の家では忙しかったので、二人揃って同時には来れず、母がまず先に来ていて、後から父が来る感じでした。

私は、母が来てくれているのも嬉しいですが、父が来るまで少しそわそわしてよく後ろを見ていた。

父が来て、母と笑顔で一緒に応援してくれるのが嬉しかったです。

そもそも、両親がラブラブで仲良くしているのを見るのを、私はとっても嬉しかったです。

そんな二人の姿が、安心感を与えてくれていたんだなぁって、時々ですが3人で手を繋いで歩いた事とか、そんな家庭を築きたいと自然に思っていました。

 

〈プログラミングの発表会〉

 

子供と私と頑張って賞を取ったのに、お母さんは見に来てくれなかったこと…。

頑張った姿を子供はお母さんにも見てもらい、誉めてもらいたかっただろうに…。

子供の事を思うと、涙が出てきた。

 

〈お誕生日会〉

 

子供は私のお誕生日を知らないだろう。

私は私のお誕生日を教える事にしました。毎年冬に行くペンションのご家族に頼んで誕生日会をお願いしました。小学校高学年ならば家族のお誕生日、知ってておかしくないのではないか。

子供の頃、家族みんなでお誕生日会で美味しいものを食べに行ったりご馳走を作ってくれてみんなでお祝いするのが他の家でも当たり前だと思っていました。とても悲しいと感じた。

 

〈爪を噛む癖〉

 

深爪の為病院に行き診察。歯で爪を噛んでいるねと指摘を受ける。爪の形で親指も形成される。このまま噛み続けると大人になってからかっこ悪い指になると診断。爪を噛まないよう話しい、合うたびに爪を切らせ形を整えた。父親が病院に治療に連れて行ってくれた事を将来どう思うのか。母親にこの旨の事をメールにて報告するも勝手に連れて行くなと。家でも病院での先生からの診療内容を母親に話せないんじゃないか。心配してもらいたい人に相談できないのかな。

スキッ歯なので矯正治療の連絡をしましたが返事はきません。将来のマイナスにならない様にと望んでの事です。

スポークの折れた自転車、小さくなったので買い換えてもらいたいと何度かお願いするも買い換えてもらえず買い換えた時にはスポークは折れ、ギャーは錆び付いて動かなくなっていた。にも関わらず「古い自転車を放棄するな」と強い口調の連絡がきました。

普通なら新しい自転車を買ってもらったら喜んで家で話すでしょう。

話せたのかな。

なにより子供と両親と一緒にベストな自転車を選んでくれる。両親がどこの病院が良いのか話し合っているのが遠くで聞こえる。

こんな事の繰り返しにより信頼感が構築され人に甘えたり、思いやる事のできる人に成長するのでは。

 

〈中学校入学式〉

 

中学校の入学式の予定を知りたいと母親にお願いしました。母親からは行事予定表が送られてきましたがどこの中学校に入学するか書いていませんでした。中学校名を知りたいとお願いしました。返信はありません。子供にメールで連絡しても前日まで連絡を取りあっていたのに返信が返ってきません。母親の顔色を伺って返信できないのかな、自分の晴れ姿を見て褒めてもらいたくない子どもはいないんじゃないか。

私は小学校入学時、父親が撮ってくれた写真は満面の笑みでした。

新生活への期待と不安、ワクワクドキドキした気持ちが一杯になる入学式。両親の不仲の心配もしないといけないとは。

前回あった時に一緒に美容室に行きカッコいい髪型を準備したのに。返信できないとしたらどの様な気持ちで入学式の前日を母親と同じ空間で過ごしているのか。

これから思春期、感受性が豊になる。人間形成に影響がでなければいいなと思ってしまう。

前日の深夜母親から中学校名が送られきましてた。

 

〈旅行〉小学校4年生から

 

もしかしたら、私と旅行に行くときも、母親に遠慮して、前日まで楽しみなことを話したりすることも出来ないのかもしれない。

荷物の準備も母親の手助けなく、なるべく自分で用意しようとするのかもしれない。

それに、帰ってきてからも、楽しかったことを母親に嬉しそうに話すことも出来ないのかも。

要は、両親にそれぞれ気を遣って、子供らしく、気兼ねなく甘えることが出来ないのかもしれない。

精神的に早く大人になるのかも…。

 

〈友達に家族の話をする〉

 

私は子供の頃、家族との時間が長く、いつも一緒にいることが当たり前でしたので、お友達との会話も必然的に家族とのお話がほとんどで…

子供が地元のお友達に紹介出来なかったり、私を傷付けてしまったことだけでなく、子供自信も話せないことを悲しがっているのではないかと思ってしまう。

 

〈共同親権〉

 

これは、もう片方の親も、子供に何らかの不利益を与えない場合のみ認められるかもしれないということではないか?

共同親権では、やはり いがみ合ったままの両親では難しいかなと思います。

結局、親権あるなしに、両親がギスギスしたままでは、子供は常に二人の雲行きを気にしないといけなくなるのでは…?

だから、共同親権ならば尚更、各自の感情は抑えて、「子供ため」を第一に考えて欲しいです。

でないと、片方の親が片方の親の悪口など、子供に聞かせるなど、子供にとっては、とても悲しいことだから。

子供らしく甘えることよりも、二人の間で苦しくなるだけにならないように。

円満とは言えなくても、子供の事は、戦友という感じで、二人で協力して、子供に二人から愛されていると実感できるようにしてあげられたらと願います。(ダン)

4年前