コロナによる家裁審理中止影響調査 緊急アンケート調査結果

回答期間:令和2年4月20日〜4月23日

回答対象:当会会員 及び 当会関係者のうち、家裁審理中の方を対象

回答数:94件

※その他回答については分類可能な回答を分類づけして集計

1.あなたの審理中の家事事件種別を教えてください。(複数回答可)

○その他 親族間調整、審判前の保全処分

全体の70%が、別居親と子どもが会う頻度を決定する「面会交流」に関する調停・審判事件。次いで、「夫婦関係調停(離婚)=離婚調停」が48%を占める。 なお、一人あたりの事件種別数は平均1.89件で、複数種別の事件が取り扱われていることが分かる。なお、最大の方は6件で、内訳は「夫婦関係調停(離婚)」、「夫婦関係調停(円満)」、「面会交流」、「婚姻費用の分担」、「養育費請求」、「監護者指定・子の引き渡し」であった

2.コロナや緊急事態宣言を受けて家裁審理はどのようになっていますか?(単一回答)

○その他○

他県にいるため、帰って来ないように言われ、弁護士のみ参加

福島県はわかりません。

審議の予定なし

鹿児島家庭裁判所より、審議延期についての意見を要求されている。しかし、相手側の一方的な要求で面会は停止されている。

コロナによる家裁審理中止により、次回期日が決まっていない2つの回答「期日延期となり、次回期日は未決定である」、「期日取り消しになり、次回期日は決まっていない」を合わせると、全体の69%もの方が影響を受けていることが分かる。

「5月以降の期日で今のところ連絡が無い」方が居ることも考えると、コロナや緊急事態宣言が長期化すると更に影響が増すことが分かる。

2で「期日取り消しになり、次回期日は決まっていない」「期日延期となり、次回期日は未決定である」となった方にお伺いします。

3−1現時点でお困りなことは何ですか?(複数回答可)

○その他○

離婚裁判が円滑に進まない

いつまで続くのか

調停が実施できない

国外移送されている。

離婚裁判への移行が先送りになり、高額な婚費を払い続けるしかない状態。

コロナによる家裁審理中止により影響を受けた方の、86%の方が「面会交流が実施されない(=子どもに会うことが出来ない)」状態にある。更に、半数以上の58%の方が「子供の安否が確認出来ない/生死の確認がとれない」状況になってしまっている。

その他の回答をみても、今後いつまで家裁審理中止が続くのか不安があることが分かる。

3−2本状況が継続した場合に、どの程度の期間我慢できますか?(単一回答)

○その他○

ある程度の目処がほしい

面会交流が先延ばしになればなるほど、子供の片親疎外症候群が酷くなり面会が困難になる。

コロナによる家裁審理中止により、我慢できる期間は 「1ヶ月間なら我慢してもいい」、「今すぐ審理再開をしてもらわないと困る」を合わせると83%を占め、大半が緊急性の高い審理であることが分かる。

その一方で、「逆にできる限り長引いて欲しい」といった回答をされた方は、離婚が成立したら親子断絶が想定されることが理由として挙げられている。

アンケート結果詳細_2020430

4年前