3月12日(木曜)。東京地方裁判所において、共同親権訴訟の第1回口頭弁論を傍聴してきました。ひとつの裁判に、重大な関心を持って臨むのは、「石に泳ぐ魚」事件以来であります。約20年ぶり。
子どもの「連れ去り」にあった、原告の冒頭陳述を、東京地裁でしっかりと聴くことができました。
単独親権制度における悲劇をとめるために、立ち上がった、別居親たちの悲痛な体験が、この提訴に踏み切らせていました。
片方の親(同居親/子どもと同居している親)が親権を取ってしまうと、別居親が、子どもと会いたいとおもって、会いに行くと、警察が逮捕拘留することができる。そんな理不尽なことが日本国内で、日本人同士で発生している。これは日本が,先進国のなかで唯一、単独親権制度を採用しており、そのために起きた構造的な悲劇であり、憲法違反である、という主張です。家族のあり方として、共同親権が世界標準。子どもにとって、よりよい養育環境のためには、共同親権が必要である、と。
傍聴席は、別居親の当事者で埋まりました。
公判の後に、衆議院議員会館で開催された集会「待ったなし! 共同親権」には、共同親権制度に関心もつ国会議員が参加し、この問題に取り組むことを約束されていました。
私は、5月に、共同親権研究会(仮称)をスタートさせる予定です。そのための勉強のために、裁判を傍聴したわけですが、この問題は奥が深いことを再確認。単独親権から共同親権への移行期間になった、日本社会の変化を追いかけることが楽しみであります。
原告 発起人 宗像充 / 串田誠一 衆議院議員 / 宮沢博行 衆議院議員 / 高良鉄美 参議院議員 / 嘉田由紀子 参議院議員
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子どもの連れ去り経験はない。しかし離婚経験があり、養育についてモヤモヤしている。そういう「離婚後モヤモヤ当事者」は、多い。そういう当事者が、共同親権を知ることで、世論は大きく変わる、と思いました。
単独親権を必要と考える人たちは、共同親権についての国家賠償請求訴訟を傍聴するべき、と思いました。