「拉致を認めます」西澤俊郎、村野典子(東京家庭裁判所)調停委員編

「はい、そうです」

9月5日の調停の席で、小俣さんは拉致を認める調停委員の言葉を聞いて耳を疑った。

小俣さんは妻の実家の離れから当時6ヵ月の息子さんを実家本宅に隔離され、東京家庭裁判所で面会交流調停を一年以上続けているが、会えないままでいる。調停委員は、妻側の主張を受けて、小俣さんに引っ越すように促していた。小俣さんによれば、当日の会話は以下のようだ。

小俣さん「同じ屋根の下で暮らしながら父親を施錠隔離し、1年半も子どもに会わせないというような行為自体がそもそも許されるのかという思いがあります」
西澤調停委員「婚姻破綻により、主たる監護者が子どもを連れて家を出ることに問題はありません」
小俣さん「子供を拉致している訳ですよね。拉致を認めるということですか?」
西澤調停委員「はい、そうです」

小俣さんは、「こういった調停委員の発言は合意なく一方的に子供を連れ去られ、引き離しによる苦悩と失意の中に暮らす別居親の心情を無視し、その尊厳を著しく傷つけるものであり到底容認できない。家庭裁判所の存在意義を自ら否定するものだ。」とこの件について家庭裁判所長あてに10月1日付で調停委員の罷免と再発防止の研修を求めて書面を提出した。

10月8日の調停期日に家庭裁判所に小俣さんが向かうと、調停委員とともに調停に現れた担当の吉田純一郎裁判官が、「文書の内容については厳粛に受けとめるが、調停委員両名は記憶していないということなので発言があったことは明確には認められない」と小俣さんに告げた。

「事実無根であればこのような対応は決してとりません。こちらは真剣に調停に臨んでいるのに、記憶にないとはどういうことでしょうか。もっと責任のある態度をとっていただきたい。」

小俣さんがその場で抗議したのは言うまでもない。小俣さんが提出した意見書にはこうある。

「2014年にハーグ条約を批准しながらも実態として国内外における子供の連れ去りが常態化している我が国は、現在子の連れ去りについて国際的な非難を浴びており、親子の絆を引き裂いている現状の改善が求められている情勢については既知のことと存じます。同発言についてはこのような今後の家事司法の変化が要望されている状況への認識も欠いており、家事司法の未来に対しても失望を禁じ得ない発言であると認識致します」

なお、非公開での調停における録音を家庭裁判所は禁止している。小俣さんもそれに従い録音はとっていなかった。ルールを守ったほうが不利益を被り、無法を促した方が守られる。「官吏は強し、人民は弱し」家庭裁判所の現実である。

家庭裁判所チェック
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1か月前