「娘は帰ってこない」秋田・八橋女児殺害訴訟  秋田県など父親の請求棄却を求める

秋田テレビ

 3年前、秋田市で女子児童が心中を図ろうとした母親に殺害された事件で、父親が行政側の対応に問題があったとして、秋田県などを相手取り損害賠償を求めた裁判が2日から秋田地裁で始まり県などは争う姿勢を示した。

訴えを起こしたのは、秋田県仙北市に住む阿部康祐さん(46)。この事件は、2016年6月秋田市で小学4年生だった阿部さんの長女・千葉愛実さん(当時9歳)が児童養護施設から一時帰宅中に母親に殺害された。

阿部さんは、児童相談所や児童養護施設が母親に養育能力が欠けていたと認識しながら親権の停止を申し立てず一時帰宅の危険性も見過ごしたなどと主張している。また、秋田市に対しては、大仙市が愛実さんを虐待からの見守り対象から除外し関係機関で愛実さんの情報を共有しなかったなどとしている。さらに、大仙市には愛実さんが児童養護施設に入所したことを阿部さんに伏せ2人の面会を妨害したとして阿部さんは県などを相手取り8000万円余りの損害賠償を求めている。

秋田地裁で開かれた第1回口頭弁論で県・秋田市・大仙市はいずれも原告の請求棄却を求めた。

秋田市は、大仙市で愛実さんが見守り対象になっていたことは知らなかったなどと主張している。また大仙市は、市の行為と愛実さん死亡に因果関係はないなどとした。

裁判後、殺害された愛実さんの父親・阿部康祐さんは「市民感覚としてどう考えてもおかしいのに反論することは私には理解できない。離婚した後でも実の親と子が当たり前にいつでも会いたい時に会える環境でなければおかしいのではないか」と語気を強めた。

次回の口頭弁論は、10月18日に開かれる。

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最終更新:8/2(金) 19:00
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2週間前