裁判官が判決後に傷害疑い 兵庫・姫路、トラブル仲裁

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2018/12/3 12:03

神戸地裁姫路支部の50代の男性裁判官が11月、民事訴訟判決後に訴訟関係者同士のトラブルを仲裁しようとして50代男性を突き飛ばし、弾みで転倒した20代女性が軽いけがをしていたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。

兵庫県警は傷害や暴行の疑いがあるとみて捜査しており、裁判官を書類送検する方針。捜査関係者によると「当事者間のトラブルの仲裁に入ろうとして思わずやってしまった」と話している。

捜査関係者によると11月5日、男性裁判官は親族間の子供の引き渡しに関する訴訟で判決を言い渡した。その後、同支部の敷地内で、子供もいる状況で原告と被告らがトラブルになったとみられる。目撃した裁判官が争いをやめさせようとして男性を突き飛ばし、そばにいた女性が転んで病院に運ばれた。

近くにいた警察官が駆け付け、裁判官はその日のうちに任意の事情聴取に応じた。

神戸地裁の本多俊雄所長は「裁判所職員の行為により、被害者にけがをさせたことは誠に遺憾」とのコメントを出した。〔共同〕

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