【ワシントン時事】19日の日米外相会談と共同記者会見の要旨は次の通り。
◇共同記者会見
【北朝鮮情勢】
クリントン国務長官 北朝鮮の平和的で安定した体制移行が日米共通の利益だ。地域の平和と安定を確保していく。6カ国協議参加国と緊密に連絡を取ってきた。北朝鮮国民の状況を深く懸念している。
玄葉光一郎外相 今回の事態が朝鮮半島の平和と安定に悪影響を与えないことが重要だとの認識を共有し、そのために日米や日米韓で情勢を注視し、情報共有しながら緊密に連携することを確認した。日米外相会談を踏まえ、韓国や中国の外相と電話会談する。
◇外相会談
【北朝鮮情勢】
外相 今回の事態を受け、日本国内で拉致問題の展開に関心が高まっている。さらなる理解と協力をお願いしたい。
両外相 非核化に向けた北朝鮮の具体的行動を確保するため、日米韓の緊密な連携を引き続き維持していくことを確認。
【普天間移設】
外相 普天間飛行場移設に必要な環境影響評価書を年内に提出すべく準備する方針は変わっていない。沖縄の基地負担軽減が重要だ。米側にも協力をお願いする。
国務長官 沖縄海兵隊グアム移転費への米政府の関与は変わっていない。
両外相 普天間移設とグアム移転を含む在日米軍再編を日米合意に従い進めていくことを確認。
【イラン制裁】
外相 イランからの原油輸入が停止すれば、日本経済、世界経済全体に打撃となる恐れがある。
国務長官 日本側の懸念は承知している。
【日米中戦略対話】
外相 中国を交え共通課題に取り組むことが重要だ。
国務長官 日米中戦略対話構想を支持する。
【ハーグ条約】
国務長官 日本の早期加盟と既存の子供連れ去り事案の解決を要請する。
外相 関連法案を来年の通常国会に提出するよう準備している。既存事案についても努力する。
【ミャンマー】
外相 民主化の流れが加速するよう日米の連携を深めたい。
国務長官 玄葉外相が近くミャンマーを訪問することを歓迎する。
【環太平洋連携協定(TPP)】
外相 政府一体で準備を進めている。
国務長官 野田佳彦首相の交渉参加の決断を評価している。(2011/12/20-10:41)
EUニュース(ブリュッセル、12月21日): EU域内の子どもを国際的奪取から保護する施策を強化
EU News 450/2011
http://www.deljpn.ec.europa.eu/modules/media/news/2011/111221b.html
2011年12月21日
ブリュッセル
IP/11/1582
<日本語仮抄訳>
欧州委員会は本日、欧州連合(EU)がロシアを含む8カ国が子どもの国際的奪取を阻止するための国際条約(ハーグ条約)に加盟することを受諾するよう提案した。1980年に採択されたハーグ条約は、一方の親によって奪取された子どもを、その常居所に迅速に戻すことを保障し、親の面会権を保護する。一方の親による国際的奪取は地球規模の問題であり、毎年何千人もの子どもがその犠牲となっている。本日の提案が受け入れられれば、EU域内の子どもが、新たにロシア、アルバニア、アンドラ、アルメニア、ガボン、モロッコ、セイシェル諸島およびシンガポールの8カ国でも保護されることになる。同条約は現在すべてのEU加盟国を含む86カ国が批准している。
原文はこちらをご覧下さい(英語):
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/11/1582&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en